文・文節・単語

要点確認
言葉の単位
ぶん句点(。)で区切られる言葉のまとまり。
文節ぶんせつ文を自然な言葉としてできるだけ小さく区切ったもの。
単語たんご言葉の最小の単位。
文節の種類
主語しゅご「何が」に当たる文節。
述語じゅつご「どうする・どんなだ・何だ・ある(ない)」に当たる文節。
(例)主語咲きぬ述語梅が咲いた。
修飾語しゅうしょくご後に続く文節をくわしく説明する文節。
(例)いと連用修飾語うつくしうて被修飾語ゐたり。たいへんかわいらしく座っていた。
複合語・派生語
複合語ふくごうご二つ以上の単語が結び付いて一つの単語となったもの。
(例)心+心憂し複合語
派生語はせいご単語に接頭語または接尾語が付いて一つの単語となったもの。
(例)打ち+見る打ち見る派生語  (「打ち」は接頭語)
解説

言葉の単位

文法の基礎知識として、言葉の大きさを表す単位を知っておきましょう。言葉の単位には、文、文節、単語などがあります。
ぶんは、句点(。)で区切られるひと続きの言葉のまとまりです。
そして、文を、意味や発音が不自然にならない程度に、できるだけ小さく区切ったもの文節ぶんせつです。文は、ふつう二つ以上の文節からなります。
その文節をさらに細かく区切ったものが単語たんごです。単語は、言葉の単位のなかで最も小さいものです。
言葉の単位
今は昔、竹取たけとりおきなといふ者ありけり。
文節
今は、/竹取の翁といふありけり
単語
、/竹取いふありけり
さらに、文がいくつか集まってまとまった思想や感情を表したものを文章ぶんしょうといいます。
言葉の単位を大きい順に並べると、文章・文・文節・単語となります。

文節の種類

文節は、文の中でさまざまな働きをします。文節の働き(文節の種類)のうち、主語・述語と修飾語について簡単に説明します。
文節どうしが意味の上で結び付くことを、前の文節からみて「かか」といい、後の文節からみて「ける」といいます。
たとえば、「主語は述語に係る」「述語は主語を受ける」といったように表現します。

(一)主語と述語

「何が」に当たる文節主語しゅごといい、「どうする・どんなだ・何だ・ある(ない)」に当たる文節述語じゅつごといいます。
主語咲きぬ述語梅が咲いた。
主語高し述語山が高い。
これは主語蓬萊ほうらい山なり述語これは、蓬萊の山です。
昔、主語ありけり述語昔、男がいた。
このように、文にはふつう、主語と述語になる文節がセットで存在します。
古文では、主語の文節で「が・は」などの助詞が省略されることが多く、また、主語自体が省略されることも少なくありません。
それゆえ、現代語に訳すときには、「が・は」などを補ったり、主語そのものを補ったりして訳するようにしましょう。

(二)修飾語

後に続く文節をくわしく説明する(修飾する)文節修飾語しゅうしょくごといいます。
修飾語は、説明される文節(被修飾語ひしゅうしょくご)よりもに来ます。
いと修飾語うつくしうて被修飾語ゐたり。とてもかわいらしく座っていた。
月の修飾語都の修飾語人なり被修飾語月の都の人です。
修飾語のうち、用言の文節を修飾する文節を連用れんよう修飾語といい、体言の文節を修飾する文節を連体れんたい修飾語ということも知っておきましょう。🔗単語の分類と品詞
文節には、主語・述語・修飾語のほかにも、接続語・並立語・独立語・補助語といった種類もあります。(もっとも、古文を勉強する上で、これらはあまり重要ではありません。)

複合語と派生語

文や文節は、単語にまで分解することができます。その際に注意すべきものとして、複合語と派生語があります。
複合語ふくごうごとは、二つ以上の単語が結び付いて一つの単語となったものをいいます。
心+心憂し
(単語+単語複合語)
また、派生語はせいごとは、ある単語に接頭語せっとうごまたは接尾語せつびごが付いて一つの単語となったものをいいます。
接頭語・接尾語は、それ自体は単語でなく、かならず他の語に付いて用いられる言葉です。
単語のに付くのが接頭語で、に付くのが接尾語です。二つあわせて接辞せつじといいます。
ち+見る打ち見る
(接頭語+単語派生語)
文や文節を単語に区切るとき、複合語・派生語はあくまで1語の単語として扱い、2語以上に区切ることはしません。