「じ」

要点確認
「じ」の意味
打消推量うちけしすいりょう〈~ないだろう〉
(例)これに過ぐるはあらじ。〈これ以上のものはないだろう。〉
打消意志うちけしいし〈~ないつもりだ〉
(例)御供には率て行かじ。〈お供には連れて行かないつもりだ。〉
「じ」の活用
・「じ」の活用……無変化型
基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形
じ○○じじじ○
「じ」の接続
・「じ」の接続……未然形接続
解説

「じ」の意味

「じ」は、打消推量の助動詞です。
助動詞「む」は推量や意志を表しましたが、「じ」はその打消(否定)となる助動詞です。🔗「む」

(一)打消推量

打消推量うちけしすいりょうは、否定的な推量を表し、〈~ないだろう〉と訳します。
一生の恥、これに過ぐるはあらじ。(竹取)
〈……これ以上のものはないだろう。〉

(二)打消意志

打消意志うちけしいしは、否定的な意志を表し、〈~ないつもりだ〉と訳します。
さらば、御供おともには率ゐて行かじ。(竹取)
〈……お供には連れて行かないつもりだ。〉
多くの場合、主語が一人称の場合は打消意志になり、主語が二人称や三人称の場合は打消推量になります。

「じ」の活用

「じ」は、文中での用法によって語形が変化しません(無変化型)。
〔表〕「じ」の活用表
基本形未然形連用形終止形連体形已然形命令形
じ○○じじじ○
注已然形は、「こそ」の結びとしての用法のみです。

「じ」の接続

「じ」は、活用語の未然形に付きます。