「らし」
要点確認
「らし」の意味
推定〈~らしい・~にちがいない〉確かな根拠にもとづく推測。
(例)春過ぎて夏来たるらし〈春が過ぎて夏が来たらしい〉
「らし」の活用
・「らし」の活用……無変化型
| 基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| らし | ○ | ○ | らし | らし | らし | ○ |
「らし」の接続
・「らし」の接続……終止形接続(ラ変型活用語には連体形接続)
解説
「らし」の意味
「らし」は、推量の助動詞の一つで、推定を表します。
推定とは、確かな根拠にもとづいて現在の事柄を推測することです。
〈~らしい・~にちがいない〉などと訳します。
「らし」が用いられる文(和歌)には、推測の根拠となる部分があります。
春過ぎて夏来たるらし白妙の衣干したり天の香具山 (万葉)
〈春が過ぎて夏が来たらしい。…〉
※「夏が来たらしい」という推測の根拠が、その後に続く「白妙の…」の部分になります。
「らし」の活用
「らし」は、文中での用法にかかわらず語形が変化しません(無変化型)。
〔表〕「らし」の活用表
| 基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| らし | ○ | ○ | らし | らし | らし | ○ |
注連体形と已然形は、係助詞「こそ・ぞ」の結びとして用いられます。
「らし」の接続
「らし」は、活用語の終止形に付きます。
ただし、ラ変型活用語に付く場合は、その終止形ではなく、連体形に付きます。
ラ変型活用語とは、ラ変動詞、形容詞、形容動詞、ラ変型の助動詞のことをいいます。