■ 終助詞とは
終助詞……文末にあって意味を添える。
■ 終助詞の用法
① 願望
・自己の願望<~たい(ものだ)>……「ばや」(未然形接続)「てしが」「てしがな」「にしが」「にしがな」(連用形接続)
(例) いかで見ばや。<なんとかして見たい。>
(例) かぐや姫を得てしがな、<かぐや姫を自分のものにしたいものだ、>
・他への願望<~てほしい>……「なむ」(未然形接続)
(例) 惟光とく参らなむ。<惟光が早く参上してほしい。>
・願望<~が(で)あればなあ>……「もが」「もがな」「がな」(体言・連用形接続)
(例) 心あらん友もがな。<情趣を解する友がいたらなあ。>
② 詠嘆<~なあ・~ことよ>……「か」「な」「かな」「かも」「は」
(例) 遠くも来にけるかな。<遠くに来てしまったなあ。>
③ 念押し<~よ・~ね>……「かし」
(例) かうてもいますがりなむかし。<このようにいらっしゃることができるよ。>
④ 禁止<~な>……「な」「そ」
(例) 月な見給ひそ。<月をご覧になるな。>
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