■ 「て・して」の用法
連用形に付いて単純な接続<~て>を表す。
(例) 火などいそぎおこして、炭もてわたるも <火などを急ぎおこして、炭を持って行くのも>
■ 「で」の用法
未然形に付いて打消の接続<~ないで>を表す
(例) 雷なりしづまらで、日頃になりぬ。<雷も鳴り静まらないで、数日がたってしまった。>
■ 「つつ」の用法
連用形に付く。
① 動作の反復・継続<~ては・~し続けて>
(例) 竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。<竹を取っては、いろいろなことに使っていた。>
(例) 女はこの男をと思ひつつ、親のあはすれども。<女はこの男をと思い続けて、親が(他の男と)結婚させようとするけれども>
② 動作の並行<~ながら>
(例) 水の上にあそびつつ魚を食ふ。<水の上で自由に動き回りながら魚を食べる。>
■ 「ながら」の用法
連用形に付く。
① 逆接確定条件<~のに・~けれども>
(例) 身はいやしながら、母なむみやなりける。<身分は低いけれども、母親が皇女であった。>
② 動作の並行<~ながら>
(例) 食ひながら、文をも読みけり。<食べながら、本を読んでいた。>
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