■ 「が」の用法
接続助詞の「が」は、連体形に付く。
① 逆接確定条件<~のに・~けれども>
(例) 昔よりおほくの白拍子ありしが、かかる舞はいまだ見ず。<昔から多くの白拍子がいたけれども、…>
② 単純な接続<~(する)と・~(した)ところ・~が>
(例) 女君二人男君一人おはせしが、この君たちみな大人び給ひて <女君が二人、男君が一人いらっしゃったが、…>
■ 「に・を」の用法
接続助詞の「に・を」は、連体形に付く。
① 順接確定条件<~ので・~から>
(例) 母、物語など求めて見せたまふに、げにおのづから慰みゆく。<母が物語などを探して見せてくださるので、…>
② 逆接確定条件<~のに・~けれども>
(例) 十月つごもりなるに、紅葉散らで盛りなり。<十月も末であるというのに、…>
③ 単純な接続<~(する)と・~(した)ところ・~が>
(例) あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。<不思議に思って、近寄って見ると、…>
■ 「ものの・ものを・ものから・ものゆゑ」の用法
連体形に付いて逆接確定条件<~のに・~けれども>を表す。
(例) つれなくねたきものの、忘れがたきに思す。<冷淡で憎らしいけれども、…>
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