■ 「だに」の用法
① 類推<~さえ>……程度の軽いものを挙げて程度の重いものを推測させる。
(例) 蛍ばかりの光だになし。<蛍ほどの光さえない。(まして、それより大きな光はない。)>
② 最小限の限定<せめて~だけでも>
(例) 声をだに聞かせ給へ。<せめて声だけでも聴かせてください。>
■ 「さへ」の用法
添加<(そのうえ)~までも>
(例) 明日さへ見まく欲しき君かも <そのうえ明日までも会いたいあなただよ。>
■ 「し」の用法
強意(訳出しない)
(例) 花をし見ればもの思ひもなし <この桜の花(娘)を見ていると、なんの心配もない。>
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