■ 「ぞ・なむ・こそ」の用法
「ぞ・なむ・こそ」は、強意を表す(訳出しない)。
(例) よろずの言の葉とぞなれりける。<さまざまな言葉となった(ものである)。>
(例) いたく思ひわびてなむはべる。<ひどくつらく思っております。>
(例) 返す返す本意なくこそおぼえはべれ。<返す返すも残念に思われます。>
■ 「こそ~已然形」の逆接用法
「こそ~已然形」の後に文が続く場合、逆接を表し、<~けれども・~だが>と訳す。
(例) 中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、<中垣はあるけれども、一軒の家のようなものなので、>
■ 「もぞ・もこそ」の懸念用法
「もぞ」「もこそ」は、<~すると困る・~したら大変だ>などと訳す。
(例) 雨もぞ降る。<雨が降ると困る。>
(例) 烏などもこそ見つくれ。<烏などが見つけたら大変だ。>
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月牙 (月曜日, 06 11月 2023 15:54)
懸念用法苦手